漫画の投稿、持ち込み、どっちが正解なの?
漫画家を目指す人なら必ず通る問題です。
投稿するの?持ち込むの?悩みますよね。
関東に住んでいたらどちらもできるので余計に悩みます。
そこで、投稿と持ち込み双方のメリットとデメリットについてまとめました。
この記事の目次
投稿のメリット
1、日本中どこからでも投稿できる
投稿のメリットは、どこに住んでいても平等にチャンスがあることが1つ。
地方に住んでいると、お金もかかることですから、そのためだけに上京するのは難しいですよね。
2、精神的に楽
それから、ある意味精神的に楽なことが挙げられると思います。
作品を読んで批評する人がいないからです。
ダメなら、賞をとれないで終わるだけ、紙面に名前が出なかった、それで済みます。
3、評価が正しく行われる可能性が高い
持ち込みの場合は、その時対応してくれた編集の1人の判断で、通るか通らないかが決まってしまいます。
しかし、投稿されたものは編集部の複数人の目を通ることになります。賞にかかわるレベルになればなおさら、複数の編集が吟味します。
A編集にとっては10点の作品が、B編集にとっては80点といったこともありうるので、複数人に見てもらえることはメリットと呼べるでしょう。
もちろん、作品のレベルが低ければ、どの編集が見てもダメ、ということになりますので複数人に見てもらうことはメリットにはならないですね。
(逆にどの編集が見ても良いといえる作品は、持ち込みだろうが投稿だろうが通っていくものですが。)
投稿のデメリット
1、どこが悪いのかわからない
投稿の最大のデメリットは
どこが悪かったのかがわからない点です。
そうすると、次も欠陥を抱えたままチャレンジすることになります。
例えば、絵が悪かったのかな?と、想像し、絵の練習を繰り返しますが、
実際のところ問題がストーリーにあったりします。
すると、いつまでたってもストーリーが改善せず、賞が取れない、ということになります。
これは結構怖いことです。
2、原稿が返却されない
返却されない、というのは極端な言い方ですが、返却ができるとしても、相当の時間がかかります。
1つの賞がダメだった場合他に回すという考えを持っていた場合、難しい、と言えます。
投稿した漫画を返却してほしい時は、希望を出すことができる場合が多いです。自分で返信用のの封筒を入れて投稿してください、という規定がある場合もあります。
きちんとした出版社は原稿を返却してくれるでしょう。
しかし、返ってくるのは相当時間がたってから、と考えてください。
数か月から1年くらいかかる場合もあります。
私も忘れたころに原稿が返ってきた記憶があります。
会社勤め人(編集者も会社勤めの人です)の感覚からすると、数か月は遅くない、と感じます。
作家志望の学生さんからしたら、数か月はかなり長いと思いますが、色々と毎日忙しい編集者にとって(作業はバイトがすると思いますが)現行の返却は、あまり生産的な活動ではないため、後回しにされてしまうことが多いと思います。
その原稿を単に手元に置いておきたいからとっておくのでしたら問題はないのですが、他の賞に回したりすることを考えている方は困ってしまいますよね。
やはり、他に回そうと思っている場合は、持ち込みをしたほうがいいでしょう。
持ち込みのメリット
1、プロの意見を聞くことができる
持ち込みの最大のメリットは、プロの批評を聞くことができる、ということです。
漫画を専門とするプロの編集が、無料で、何が悪いかを教えてくれます。(何も悪くない、即デビューだ!というのは完全に幻想です。)
面と向かってプロに批評されるのは非常にきついです。結果が悪ければなおさらです。
何か月もかけて書いたものを1、2分で読まれ、判断が下されます。
しかし、次につなげることができる。これが最大のメリットです。
受賞レベルでなくても、ある一定のレベルがあれば、
「次のができたらもってきて」と声をかけられる確率もかなり高いと思います。そのままその人が担当になったりもします。
2、複数社に持っていくことが可能
また、ダメでも原稿を渡さなければほかの出版社に持っていくこともできます。
これも持ち込みのメリットです。
投稿ですと、上記の通り、原稿が返ってくるまでにかなりの時間を要します。
数か月はかかると覚悟してください。複数社を想定していたら、持ち込みのほうがおすすめです。
ちなみに、持ち込みの際に「原稿を預かる」と言われたて場合は、少しは見込みありと思われている可能性が高いです。原稿キープは他社に持って行かれないための手段でもあるのです。
持ち込みのデメリット
1、関東にいないとハードルが高い
持ち込みにもデメリットはあります。
それは距離です。地方に住んでいるとなかなかそれだけのために上京したりはできないですよね。
でも最近は編集者が地方に回ってきてくれるキャラバンなどもありますので、このデメリットは少なくなっているかと思います。
2、精神的にきつい
あとは精神的にきつい、ということはデメリットと言えるかもしれません。簡単に持込!と言える人はどういう神経なのかわかりません。
でも、上記のように、後につながるものですので、甘んじて受け入れるべきでしょう。
3、編集者がハズレの時もある
それと、編集者がハズレの可能性がある、ということもあります。
編集者は漫画のプロなのですが、プロといえども能力に差があることは間違いありません。
人間ですので、その時の気持ちや、好みもあるでしょう。昨日は家庭で嫌なことがあってイライラしているかもしれません。
実際、全く相手にされなかったとか、よくわからないままに1時間も説教されたとか、事故か!というような話もあるようです。
自分の作品が悪いのか、編集者が悪いのか、判断は難しいですが(自分の作品が悪いことのほうが多いとは認識しておいてください。)編集者が悪いと思ったら、他社に持ち込めばいいのです。そこでも同じことを言われたら、作品が悪いのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
漫画の投稿、持ち込みのメリットとデメリットについて解説してきました。
投稿、、持ち込みの特性を理解したうえで、チャレンジしてみてください。
漫画家デビュー目指して頑張りましょう!
ちなみに、自分のレベルが全く分からない、という方は当サイトにご相談ください。
持ち込み、投稿するまえに、どのような問題があるかを把握できますよ。
お待ちしております。