漫画を世の中に発表したいと思ったら、一昔前は雑誌に載せるしかなくて難易度高かったわけですが、今ではWEBやSNSが便利です!
でも選択肢が多すぎるので、目次に載っている全部のサイトを試してみました。見やすさや使いやすさだけでなく、PVの遷移、収益、URL貼れるかなど細かいことまで解説します。
※まだ全部試せてないので随時更新してゆきます。基本全部試す。このサイト試して欲しい!というのがあればTwitterにご連絡ください。
この記事の目次
だいたい共通すること
まずマンガ投稿サイト(アプリ含む)の構造をざっくり理解しておきましょう。
これを理解しておくとサイトを選ぶ時の基準になります。
だいたいの場合、素人が誰でも投稿できる下位サイトがあり、その中から勝ち残った人や、プロが連載する上位サイトがあります。
野球の2軍と1軍みたいなものです。さらに上位に紙媒体(雑誌や書籍)があるとイメージしておくと理解しやすいです。
運営母体は出版社系と、IT系があります。出版社系は、コンテンツ力が強く(良い作品をを集めるノウハウがある)、IT系はシステムが強い(デザイン的に読みやすかったり、報酬の仕組みがあったり)というイメージです。
ジャンプルーキー
さて、まずはアナログ時代の王者でありデジタル時代も一歩先を行くジャンプの『ジャンプルーキー』。
投稿数が多いので、結果的に見る人も多く、漫画の質も高めになっていると思います。
https://rookie.shonenjump.com/
投稿するとどうなるか
誰でも投稿できて、即掲載されます。たぶん審査もないと思います。
読者も多いので、最初の1か月はかなり読まれます。
私は初投稿で2000ビュー位行きました。
投稿すると「新着作品」という欄に載り、新しいもの好きの人にとりあえず読まれます。そこで人気があれば「人気作品」に恐らく自動で載ります。
その後、編集部が人為的に「おすすめ作品」を選んでトップページに載せているようです。
おそらくですが全作品に編集部が目を通しており(チェック的な意味も含めて)、編集部が注目する作品には作品の順位とは別に「ジャンプマーク」がつきます。
これがつくとなんかすごそうにみえます。が、特別なことは起こりません。
その後どうなるか
「新着作品」欄は言うまでもなく、「人気作品」「おすすめ作品」も新しい作品が次から次へと投稿されますので、非常にランクが落ちるのが早く、ランクが落ちると全く読まれなくなります。少しは読まれるなんてことはなく、ほぼゼロになります。厳しい世界。
攻略方法
ジャンプルーキーを攻略すると考えると「連載のように1週間に1回更新する(最低でも1か月)」のが最も強くなるように設計されているように見えます。
正にジャンプシステムをそのままWEBに持ってきた感じで、人気がなければ即打ち切りです。
漫画だけで食ってる連載作家ならまだしも、作家でもない素人にこの思想はキツよなぁ…マンガで頂点を目指そうという人は面白い作品を連載するのが吉ってことです。
アシスタントを希望するかしないか設定できるので、アシスタントへの道はあるかも。
収益
WEB漫画で稼いでやる!という人もいると思うのでこの点も書いておきましょう。
一応、自分でネットワーク広告が入れられて、その報酬は自分の収益になるみたいです。私はやっていませんが、経験値からざっくり計算してもよほどのことがないと全然儲からないと思います。
読者側
読者はいいねに相当する「いいジャン」と「コメント」「作者をフォロー」ができます。横読みでとても読みやすいUIデザインです。すると読みやすいので読者が増え、読者が増えると作者も集まるというさすがの設計。
投稿者側
投稿側も超シンプルになっており、ほぼ「いいジャン」「コメント」「作者をフォロー」の状況しかわかりません。Googleアナリティクスを導入できるのでアクセス解析はできるようですが、読者層のデータやどこで離脱したかがとれたりするといいんだけど。
URLやTwitterアカウントを貼れるか
私は「続きはWEBで!形式」で自分のサイトに読者を飛ばしたかったので、URLが貼れるかが重要だったのでこの点もメモしてゆきます。
ジャンプルーキーでは作品終わりにURLを貼ったりはできません。プロフィールには貼れますが、リンクしません。あくまでこのサイト内で完結させようという設計思想です。
マンガボックスインディーズ
ジャンプルーキーが勢いをつける前はこのサイト(アプリもあります。以下面倒なのでサイトで統一)が最先端を行っている印象だったと思います。デジタルが弱い講談社と小学館がデジタル企業DeNAと組んで作ったのがこのサイトです。当時はインパクトありました。
https://creator.mangabox.me/
しばらく使って結論から言いますと、ジャンプルーキーとおんなじ感じです。相当実力がないとすぐに埋もれます。これは批判でも何でもないのですが、逆に出版社側がリスクなく相当実力がある人を見つけるためには非常に良い仕組みだと思います。厳しい世界!
マンガハック
こちらも記憶では彗星のように現れた新興マンガサイトといった印象でした。しかし、後から出版社がIT企業と組んで本気で来たので、なかなか大変そうです。(勝手なイメージ)基本的にはジャンプルーキーやマンガボックスと同じですが、UIはやはり劣ります。人口が出版社系と比べて圧倒的に少ないので、読まれる回数も少ないイメージで、私の場合は結局500ビュー位でした。(最初読まれ、後々はゼロになるので、更新しなければこれが最終ビューになると思います。)ランキングの下がり方が緩やかでした。もちろんそれなりに人はいるので、すぐ下がります。自分の実力がないだけだと思います。
LINEマンガ
https://manga.line.me/indies/debut
こちらはとんでもなく人がいます。自分の作品がどこに載たかも不明。大海原に葉っぱの舟で漕ぎだすイメージです。さすが日本一の人口を誇るアプリ。
最初、数回読まれて、その後はゼロになります。浮上の方法はわかりません。
さて、この辺まで試しまして、これ以上やっても同じだなという結論に至りました。タイトル詐欺すみません!最初はやるつもりだったんだよ!まあその感じもリアルでよいかと。
結論、最強はの攻略法はこちらです。
細かめに週1回アップする
面白くする
実力をつける
身もフタもありませんが、これ以上もこれ以下もありません!
以下は試そうと思っておりましたが、リンク集としてご使用ください!ご清聴ありがとうございました。
ニコニコ静画
http://seiga.nicovideo.jp/manga/
ピクシブ
ピクシブは絵描きが描いた絵を共有できるサービスの老舗。10年前はSNSや他のサービスが今のように発達していなかったので、同様のサービスの中では頭一つ抜けた存在だったと思います。
ピクシブの漫画投稿部門がこのサイト。絵描きが多いので、絵に重点を置いた作品が多い気がします。
アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/
キンドル
https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/manga-store/
あとちょっと違うけどファンティア
Twitterは最も漫画と相性がいいSNS。手軽に載せられます。うまくいけばバズる(バズったことはないけど)ので、多くの人に見てもらうことができます。基本的にはフォロワー数が多ければ多いほど拡散の確率は上がります。ただ、バズったとしても何も残らないので、収益化を意識している人などはうまく設計する必要があると思います。Twitter住人はマンガ好きの人が多いですが、タダで読むことに慣れているので、設計が重要です。あと頭のおかしい人(失礼)も多いのでお気を付けください。
投稿のコツ
画像は4つまでが1つのツイートで載せられるので、長い作品の場合にはあらかじめ4ページずつをフォルダに分けておいてツイートするとやりやすいです。1つ目のツイートにリプライの形でつなげてゆくのが一般的です。
最後にちょっと言いたいことがある
作品を発表する場があるってことは、作品を作る人にとって精神衛生上かなり良いです。
雑誌しかなかった時代は、限られた人しか作品を発表できなかったのですが、SNSやWEBを使えれば、少なくとも100単位くらいの人には見てもらうことができます。うまくいけば数千、数万です。
一方で、伸びようと伸びまいと、全て自己責任という怖さもあります。雑誌の時代は雑誌がー、編集がー、読者がーと言い訳がつきましたが、全部自己責任です。
でも、一生懸命作った作品が無駄にならないというのはすがすがしいですね。
出版業界は非常に苦しい時代にありますが、未だに少年ジャンプがヒット作を繰り出し続けられるように、雑誌には圧倒的に力があります。載れば自動的に数万人から数十万人に読まれるわけです。
一方でWEBやSNS発の作品がヒットしたりもしていますので、どちらを選ぶか、両方を採るか、正に自己責任、言い換えれば自己プロデュースの時代です。
ぜひ参考にして頂ければと思います。