チートの意味と使い方 ゲーム・漫画・ラノベとか
最近ネットでよく見かける「チート」という言葉。
ゲームやライトノベルと関係があるような気がするし、そんなに良い意味ではない事は知っている・・・一体この言葉、正確にはどんな意味なのでしょうか?
何となくわかるようでわからないチートについて解説していきましょう。
この記事の目次
その前に言葉って…
説明の前に少しだけ前置きを。言葉は(特に新しい言葉は)辞書的な意味だけを知っても理解できないことがあります。辞書的な意味だけ知って、理解した気になって言葉を使うと、思ってたのと違う意味になってしまって、痛い目をみることがあります。
そんなときは言葉の背景まで知るとすんなりと理解できることがありますので、チートについてもそのように理解してゆきましょう。
もともとの意味
さて、チートというカタカナ語ですが、英語の「cheat(チート)」から来ています。英語の「cheat」は相手をだますとか、だまし取る、だまして逃れる、ごまかす、詐欺、と言った意味の言葉です。この言葉が日本語のカタカナ語になり、大きく3つの段階を経て今に至ります。
1、ゲームまわりでの意味
もともとはゲームに関する言葉としてチートが使われていました。チートは「ゲームのプログラムを不正に改造すること」を指します。
例えば、改造することによって、プレイヤーの強さを異常に強くしたり、ステージを簡単にしたり、でになかったことをできるようにしてしまったりします。車を改造するのと同じ…かどうかはわかりませんが、一種のマニアックな遊びですね。
これを一人で楽しむようなゲームで行っているだけならばまだよかったのでしょうが、近年オンラインゲームが盛んになると、複数のプレイヤーが同時にゲームに関わるようになってきました。そんな環境でチートを行うとどうなるでしょうか。
例えば自分だけが異常に強力なプレイヤーとして、他のプレイヤーの前に現れたら。
チート行為は運営会社や他人やに迷惑をかける行為となり、「チート」は「不正行為」と同じ意味で使われるようになりました。
【例】
あいつ絶対チート使ってくる
チートは運営に排除されるだろう
2、ライトノベルの世界での意味その1
ゲームに近い世界に、ライトノベルの世界があります。(ライトノベル、略してラノベを知らいない人のために説明しておくと、若い人向けの漫画のような読みやすい小説の一ジャンルで、各出版社ごとに様々なレーベルがあります)共に若い人向けでネットと愛称がよく、相互にゲーム化、ノベル化するなど、共に発展してきました。
音楽や漫画、小説に流行や時代性があるように、ライトノベルにもまた時代の潮流があり、最近では「主人公の能力が高く、特に苦労せずに問題を解決する」といったような作品が人気になっております。まるで改造したゲームのように強力なキャラクターや能力を指して、ゲーム用語の「チート」を使うようになりました。
【例】
あのキャラはチート使ってくる。
あの能力はチートすぎる。
3、ラノベ世界での意味その2
このような「主人公強い(界隈では俺TUEEEと言ったりします)」作品が徐々に人気を博してゆくのですが、一度ある形式に人気が出ると、次々に似たような作品が出てくるのが世の常で、追従する「主人公が強い」形式の作品次々にが登場するようになりました。
あまりに類似した作品が多くなると、読者も飽きてきてしまい「またかよ…」というような空気感が形成されるようになります。
そこで再びのチートです。
それらの潮流を揶揄する、批判する言葉としてチートが目立って使われるようになりました。
もともとだますとか、反則技といった意味でしたので、まさに反則だ、だまされた(期待を裏切られた)ということで、チートという言葉がぴったりとはまったのですね。
【例】
あの作品は主人公がチートすぎてうざい。
最近チートばかりで飽きる。
まとめ
ということで、チートは歴史の中でこのような変遷を経てきました。まとめる、とこのようになるでしょう。
チートとは(否定的な意味で)キャラクターが反則的な能力を持っていること
これで明日からチートを使いこなすことができますね!