小説書きたい!と思ったら「書けないを脱出する創作5ステップ」
「小説が書きたい」そう思うけど、書いたことないし一体何から始めていいかわからない。そんな方のために、何をすべきかをシンプルに5ステップにまとめました。小説が書きたいと思った現状の状態から考えてゆく方法ですので、無理なく考えてゆけるはずです。
この記事の目次
1、分類を決める
「小説」と一口に言っても大きく分けると3種類があります。
純文学:いわゆる文学作品。芸術そのものであったり、それに近い作品。
大衆文学:エンターテイメントの小説。ミステリーなど娯楽のための小説。
ラノベ:低年齢向けで、漫画に近いキャラクター小説。
この中で、あなたが書きたいのはどれでしょうか。まずは決めておきましょう。もし小説家を目指すのでしたら応募すべき賞が異なりますし、作るときの注意点も違います。
2、今あるアイデアを整理してそこから出発する
さて、分類が決まったところで、今あるアイデアを整理してみましょう。アイデアを膨らませるには2つの考え方があります。方法の名前は難しいので覚える必要はありませんが、考え方を参考にしてみてください。
①演繹法
書きたいシーンや、キャラクター、表現など、部分のアイデアがあるならば、こちらの方法が有効です。いま思いついているアイデアを出発点に、連想ゲーム的に広げてゆく方法です。このシーンを小説に登場させるには、どのような登場人物が必要で、どのような事件が起こっている必要があるのだろう、というように考えてゆきます。
②帰納法
もし部分的なアイデアがなく、漠然としたイメージ(〇〇みたいな敵を爽快にやっつけるのがいいとか)やテーマ(戦争は良くないとか)が先にあるようでしたら、こちらの方法です。イメージやテーマを具体化するには何が必要かを考えてゆきます。
このように考え、今の段階ではたくさんのアイデア=物語の部品を作ってください。何もアイデアがない時は降ってくるのを待ちましょう。今の段階であまり知る必要はありませんが、演繹法と帰納法について気になったらこちらを見てみてください。世界一おもしろく演繹法・帰納法を理解する!使いこなす方法
3、ストーリーを作る
沢山の部品ができたら、それを取捨選択し、足りない部分は補ってゆきます。ストーリーには絶対必要な要素があります。不可欠要素をまず作り、後は肉付けしてゆく作業になります。
ストーリーに絶対に必要な部品はいくつもありますが、最も大事なのが、「心の変化」と「事件の解決」です。
①事件の解決
事件が起こらない物語はありません。事件とは殺人事件のことではなく、(殺人事件も含みますが)イベントや出来事と言い換えてもいいかもしれません。何らかの問題が起こり、それを解決するのがストーリーです。
②心の変化
もう一つは心の変化です。主人公か、主人公以外の「考え方」が変わるのがストーリーです。考え方に問題があり、それを解決するのがストーリーとも言えます。
これら要素を用意して、ストーリーに組み立ててゆきます。
こういった必要な要素は実はもっとありますがこれについて詳しく知りたい人は、こちらを参考にしてみてください。特に大衆文学、ラノベ志向の人に最適です。
ストーリーを自分で作れるようになるためのマニュアル ストーリーマニュアル
4、人称を決める
書くべきものが決まったら、ここからはテクニックの話に移って行きます。小説は文章ですべてを表現するメディアです。どのメディアもそうですが、表現するうえで一定のルールがあります。一番最初に決めなくてはならないのが人称です。
人称とは誰の目線で話が進むか、ということです。大きく分けて2種類があり、主人公の目線で話が進む一人称と、客観的な視点で進む三人称があります。
①一人称
「私は~思った。」という形式です。ある意味日記のようなので書きやすく、主人公の心境は表現しやすいのですが、他の人の心理は表現しづらいという弱点もあります。
②三人称
「太郎は~した。」という形式が三人称のです。客観的な視点で書いていきますので複数の人物の表現が可能です。一方で深い心理描写は一人称よりは苦手です。
この一人称三人称は、章が変わるなど切り替わっている場所が明確であれば混ぜても良いことになっていますが、作っていて後から変えるのは大変ですので、最初に選ぶ必要があるのです。もっと詳しく知りたい人はこちらから見てみてください。
5、文章の書き方を考える
小説の文章は基本的には何でもありで自由ですが、自分のただ、最低限守ったほうが良いこともあります。それは、基本的な文法です。わざと文法を破る方法もありますが、知っていて破るのと、知らずに破るのでは全く違います。小学校で習った文法を思い出してみましょう。
文章作成に役立つ文法については、こちらに詳しいので、見てみてください。
〇その他
最初に分類を決めましたが、ラノベを書きたい人はキャラクターを重視する方が良いでしょう。ライトノベルは10代~20代向けに作られており、マンガの影響が強いので、キャラクターが重視される傾向にあります。キャラクターの作り方についてはこちらを参考にして作ってみてください。面白さが100倍になる!のキャラクターの作り方
文学の場合は、芸術そのものであるか、限りなくそれに近いですので、表現方法自体がにオリジナリティが必要になってくるでしょう。ストーリーについてはエンタメのものと基本は同じですが、細部にこだわってゆく必要があるでしょう。表現、内容ともに、才能や感性に拠る部分が大きいので、なかなかこれが正しいという法則はありません。自分の才能を信じて頑張りましょう。
大衆文学の場合は、表現はわかりやすく、内容で勝負するようにしたほうが良いでしょう。わかりやすい文章を書くのは簡単ではありませんが、研鑽を積めば上達しますので頑張りましょう。
〇純文学、大衆文学で応募すべき賞
文学賞は沢山ありますが、プロになりたいのでしたら応募すべき賞は決まってきます。ある程度書けるようになってきて、よし、応募してみようという気になったら、こちらを参考にしててください。
まとめ
小説を書きたいと思ったら、上記事項を参考にして、まずは書いてみましょう。具体的に実行していくことで、実行する前よりももっと深い疑問が出てくると思います。当サイトには様々な答えがありますので参考にしてみてください。
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それから、ストーリーに体系的に勉強してみたいという方はこちらがおすすめです。
ぜひ頑張って最初の一歩を踏み出してください。千里の道も一歩からですよ!