起承転結が5秒でわかる【これでわからなきゃ諦めろ!】
起承転結、聞いたことはあるけど良くわからない言葉の一つですね。
これはいったい何なのでしょうか?!
詳しく、そしてスピーディに解説していきたいと思います。
【最新版】起承転結の解説最新版はこちらから。「起承転結の意味を例文10個でわかりやすく解説」
結論から!5秒で理解できます
起承転結、大抵はストーリーとか文章を作る際の構成の順番として登場します。
よくある説明としては、
起 物語の始まり。
承 始まりの続き。
転 逆転が起こる。
結 結果。
といったところだと思います。なんだかあいまいだと思いますよね?
特にわかりづらいの「承」で、始まりの続きてなんやねんと。
では、5秒で解説します。
まず「起」を切り離してください。
そして、以下のように考えます。
起 設定の説明。
——————-
承 始まり。何か起こる。
転 その事件を解決する。
結 その結果。
ね、簡単だったでしょ?
「起」は、物語の前提を語る場面だったのです。
物語というより出来事と考えたほうがシンプルかもしれません。
そして「承」は本当の物語の始まりです。
ここで出来事が始まります。
「転」では、その出来事が思わぬ方向に向かったり、逆転したり、まあとにかく大変なことになります。
そして、「結」ではその結果どうなったかを書いていきます。
起承転結は4等分ではない
起承転結と書かれているので、なんとなく4等分なイメージがあると思います。
それがわかりにくさを加速させている悪しきエンジンだったのです。
悪しきエンジン。今思いついたけどかっこいいね。
つまり、4コマ漫画でしたら、
1コマ目が起で、2コマ目が承、3コマ目が転、4コマ目が結という具合です。
小説や脚本でしたら、大体同じページ配分になるというイメージです。
このイメージは実は間違っています。
これが大抵の人が陥りやすい罠です。
起承転結は各シーンについての役割を表現しているものであって、
配分のことを言っているわけではありません。
わかりやすいので4コマ漫画で例えますが
1コマ目 起承
2コマ目 転
3コマ目 転
4コマ目 結
でも
1コマ目 起承
2コマ目 転
3コマ目 結
4コマ目 結
でもいいわけです。
もちろん、
1コマ目 起
2コマ目 起
3コマ目 承転
4コマ目 結
でもOKです。
ただ、最初に物語の設定が長く語られるものは面白くないですよね。
この世界はうんたらかんたらで、長きにわたり戦乱を繰り返し、うんたらかんたらのどうのこうので・・・何とか村のなんとかは何々の息子として生まれうんたら
一体、いつ始まるんだと。
まさに悪しきエンジン
読者や観客は、早く話が始まってほしいと思っていますね。
とにかく。
良し悪しはありますが、どのような配分でも可能なわけで、
配分についてではなく、シーンの役割を言っているものなのです。
そもそもどうして4等分っぽく語られるの?
ここまでで解説は終わりですが、どうして4等分の配分のように語られるかについて、少しだけ書いておきたいと思います。
原因は起承転結の由来にあります。
実は、起承転結はもともとは4等分の配分を指していました。
え、さっきまで言っていたことと違うじゃんと、思われると思いますが、
始まりは「漢詩」の中の「絶句」という形式のものの構成の方法を表したものだったからです。
「漢詩」は中国の詩ですね。日本の短歌とか俳句みたいなものです。
その中で、「絶句」という形式があります。
漫画の中の、4コマ漫画というイメージです。
実物はこんな感じです。学校で習った人もいるのではないでしょうか?
江碧鳥逾白
山青花欲燃
今春看又過
何日是帰年
(漢文の巨匠杜甫が書いたものです。
よく知らないですが、手塚治虫とか、川端康成レベルの人だというイメージしておけばいいと思います。)
ご覧のとおり、4つのパーツで構成されていますね。
この区切りの名前が
起句、承句、転句、結句
というのです。
そして、起句ではこうしなさいよ、承句ではこうするのがいいですよ、
という、構成の仕方を書いたものが、起承転結だったのです。
いかがでしたでしょうか。
起承転結、これからは間違えないで使えますね!
起承転結がわかったら次はこちら。5秒で解説シリーズ。
ところで、起承転結に似ている言葉として、序破急という言葉もあります。こちらについても解説していますので、気になった方は見てみてくださいね。
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